建学の精神/受け継がれていく心  学校法人古川学園 上越高等学校(新潟県上越市)

学校紹介

School Introduction

国際理解教育の推進

International Education

ICTを活用した国際コミュニケーション能力の向上

本校は、「国際人材の育成」の分野で魅力のある高校づくりに取り組んでいます。

取組みの趣旨・目的

これからのグローバル化社会を担う高校生には、日本人としてのアイデンティティをもって、他の国を理解し価値観の違う人たちと協調していく積極的な姿勢と能力が必要です。
この観点から本校は、語学力やコミュニケーション力の指導と異文化理解の教育に取り組み、豊かな感受性と柔軟な価値観で活躍できる有為な人材の育成を図ります。
この教育はすべての若者が自立した社会生活、職業生活を営むために身につけなければならならない大切な力と考えています。

具体的な取組み
コミュニケーションを重視した英語の授業

英語の授業ではネイティブのALTがチームティーチングでコミュニケーションの指導をします。また英作文の添削指導も行います。

ICTを活用した授業
  • 電子黒板やノートパソコンを活用し、視覚や音声を重視した授業を行います。

オンライン英語学習
  • 生徒はパソコンやタブレット端末を使って、自分のペースで放課後や家庭で自主学習をします。

留学生と交流授業
  • 留学生や地域在住の外国出身の人に授業に参加してもらい、意見交換や一緒に実習などをします。
    英語だけでなくいろいろな教科で世界に目を向ける様々な学習を行います。

ENGLISH CHALLENGE SEMINAR
  • タブレット端末を使い、オンラインでネイティブスピーカーの講師とディスカッションをします。最終日には、各生徒が英語でプレゼンテーションを行います。

GTEC対策・英検対策講座

英語力がどの程度身についたか客観的に評価する指標としてGTEC for STUDENTSを年2回実施します。伸びを実感しながら英検を受検することで合格率を上げます。
また、英語検定受検支援を行っており、実用英語技能検定2級以上を受検する生徒に、検定料の半額を補助します。(杉山国際理解教育基金より)

英語クラブ
  • ALTや留学生と交流し、楽しみながら英語力向上と国際理解を深めます。
    また、英語のHPを開設し、学校の取り組みや地域の歴史、文化を世界に発信します。

「国際理解の日」を設定して、調査したことを全校に発表
  • その年度に学んだことをテーマに沿って学級単位で全校を前にプレゼンテーションします。

交換留学の推進
  • 毎年、本校生徒が海外留学をし、また、海外の留学生を受け入れています。
    支援制度も充実しており、年間留学をする生徒には80万円、短期留学をする生徒には8万円を上限とする給付型の留学支援制度があります。(杉山国際理解教育基金より)

留学生の報告

留学報告(令和4年1月~令和5年1月/カナダ留学)

2022年1月28日から2023年1月28日までカナダのバーノンへ1年間留学をしました。

・きっかけ
幼少期から色々な経験をさせてもらった中で、自分が興味を持ち楽しいと感じたことが英語を学ぶことでした。洋楽や洋画など、様々な形で英語に触れていましたが、中学の時に2年続けて夏休みにニュージーランドへ短期留学をしたことで、さらに外の世界へ行きたい、英語の環境でもっと実力を伸ばしたい、色々な人と英語でコミュニケーションを取りたいと強く感じるようになりました。高校では絶対に海外へ行くつもりでしたが、1、2年生のときにコロナのパンデミックになり、留学が厳しい状態になりました。コロナ流行の終わりが見えず、留学へ行けないことがとても悔しかったです。高校2年生の終わり頃から少しずつ状況が変化してきましたが、留学ができると知ったときは受験生になろうとしていたため、勉強のことで少し悩みました。しかし、高校生のうちに留学へ行くなら今しかないと思い、行くことを決意しました。

・ファーストインプレッション
留学へ行く前は不安な気持ちよりもワクワク、ドキドキの方が大きかったです。どんな景色や人、学校生活が待っているのだろうと、とにかく好奇心でいっぱいでした。初めて1年間という長期を過ごすことになるバーノンという街の第一印象は、思った通り田舎だなあというものでした。車窓には上越となんら変わらない自然豊かな風景が広がっていましが、聞こえてくる言葉は全て英語で、とても新鮮に感じました。初めての学校では、日本とは全く違う生徒や校舎の雰囲気、そして授業中の生徒の様子に、さらにワクワク感が高まったのを覚えています。

・ホームステイ
ホームステイは、留学をする上で特に不安に思っていたことでした。どのような家に滞在するのか心配でしたが、ご縁がありとても素敵なホストママと出会うことができました。初めは話すのに少し緊張したこともありましたが、食事中やドライブの間などでお互いのことを徐々に知っていくうちに緊張が解け、気づくととても楽に楽しく会話をしていました。時には旅やイベントに連れて行ってくれたことで、美しいカナダの風景を目にし、色々な人との出会いができたことに感謝しています。本当のお母さんのように私を気遣い優しく接してくれたので、留学生活をとても快適に送ることができました。ホストママへは本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

・学校生活
学校での思い出は本当にたくさんあります。授業の様子は日本とは全く異なります。席の指定は特になく、授業ごとにクラスも変わるため、自然と色々な人と出会う環境でした。先生と生徒の距離が近く、気軽に質問をするなど、友達のような感覚で先生と接することができました。1学期の最初の1、2ヶ月は、授業に慣れてしっかりと授業内容を理解するため、分からないことをすぐに先生や生徒に聞いたり、自分で調べたりしながら学習を進めました。また、日本ではあまり経験がなかったプレゼン作成、発表などをカナダの高校で経験することができ、とても良い学びになりました。クイズゲームや映画鑑賞などの息抜きの時間もあり、楽しく授業を受けられました。服装も日本と違い私服で、メイクや髪色なども全て生徒の自由でした。そのため、カジュアルな服装やおしゃれな服装をしたり、中には面白い着ぐるみを着てくる人もいたり、みんな日常的に個性を発揮していました。

・学校のイベント
学校のイベントは留学生活の中でもインパクトの強い出来事ばかりです。イベントになると学校の飾り付けはもちろん、生徒の服装なども全て気合が入ります。ハワイアンデイの日には全身アロハシャツやフラダンサーの格好をして学校へ来たり、サンタ(!)から授業を教わったり、1週間続く体育祭の競技には、あり得ないと思うほどとても面白い種目があったり、廊下でいきなりラップの大会が始まったりと、ここには書き切れないほどの驚きの連続でした。イベントを通して人との関わりが深まったのはもちろん、生徒だけでなく先生も思いっきりイベントを楽しんでいる様子がとても印象に残っています。本当に楽しかったです。また、学校全体が一丸となってイベントを楽しんでいるというより、一人ひとりが自分なりにイベントを自由に楽しんでいる様子をとても新鮮に感じました。

・YouTube
カナダへ行ってからYouTubeを始めて、今は1年と少しが経ちました。留学しているときからたくさんの方に動画を見て応援していただいて、とても嬉しかったです。動画を作成する中で、時には編集作業などを大変に感じることもありましたが、動画を投稿するたびに視聴者の皆さんから嬉しいコメントをいただけて、とても励みになりました。また、周りの協力もあって撮影そのものがとても楽しく、留学中の良い思い出の一つとして残っています。これからも誰かの役に立つ動画を発信していきたいです。

・将来のことについて
高校卒業後の進路については、今年の7月末からオーストラリアにある大学へ4年間通う予定です。カナダへ留学に行ってからYouTubeを始め、この1年間でさらに動画作成が好きになり、自分の作成する動画をもっと多くの人に見てもらいたいという思いが強くなりました。そこで、自分の得意なことをどのように活かして自分のキャリアとして積み上げていくかを学べるCreative Industriesという学部を専攻しようと思っています。

留学帰国報告(令和3年10月~令和4年2月/カナダ留学)

 2021年10月3日から2022年2月20日まで、カナダ、オンタリオ州トロントに留学に行ってきました。
 いろいろな国の人と出会って、カナダの文化はもちろん、その他の国の文化も学ぶことができました。
楽しいと思ったことは、いろいろな国から集まった人と友達になって、ご飯を食べたり、いろいろな所に行ったりしたことです。普段の会話はもちろん英語でしたが、お互いの国の文化や言葉を教え合ったり、その国の食べ物を一緒に食べたりすることで、さらに仲が深まり、知らないことをたくさん知ることができたことがとても楽しかったです。日本の漫画、やスタジオジブリの作品が好きな人がとても多くて、キャラクターをタトゥーにして入れている人がいたり、日本語の歌を歌える人がいたり、日本のいい所を逆に教えてもらうことができたことも面白かったです。

 店員が、家族と電話をしながら、あるいはお菓子を食べながら仕事をしていたり、チップの値段で接客が変わったりすることには驚きました。日本とは全く違った仕事の様子が見られるほか、年明けの時には道路でドリフト大会が急に始まったり、車から打ち上げ花火が上がったり、あるいは道で座ってチェスをしている人がいたり、日本ではきっとできないようなことを普通にしている風景が頻繁に見られました。
 次に学校生活です。英語を書いたり読んだりするよりも、質問が書いてある紙が配られてディスカッションをする授業が多かったので、英語に慣れるまでは、自分の意見を言うどころか、クラスメイトの発言を聞き取るのもとても難しかったです。自分の将来の夢をプレゼンする授業など、日本とは違った雰囲気の授業を受けることができて、難しい課題もありましたが、とても勉強になりました。

 英語を使うのは難しいと思うことが最初はとても多かったので、学校以外でも毎日最低1時間は単語や長文読解の勉強をしました。また、会話が少しでも上達するように、授業以外の時間は積極的に友達と話をし、家に帰ってからもハウスメイトやホストファミリーとたくさん話をするように心がけました。最初は、教科書の単語も全然分からない、会話も先生の説明もほとんど理解できない、友達と一緒にいる時も意思疎通が難しい、そんなふうに感じる時がたくさんありました。しかし、勉強したり会話をたくさんしたりすることで、教科書の問題も解けるようになり、ディスカッションの時も友達と会話する時も、自分の言いたいことを表現できるようになったことがとても嬉しかったです! 会話ができるようになると、もっと友達ができるようになって、本当にたくさんの国の友達がたくさんできて、とても楽しい毎日を過ごすことができました。

 カナダに行って、楽しいことや面白いこと、大変なこともありましたが、約5ヶ月間で本当にたくさんのことが学べて、たくさんの友達ができて、とても貴重な体験をすることができました。自分の家族や友達とこんなに長い期間離れて生活することは今までにはなかったので、今回この期間、日本を離れて生活してみて、日本での当たり前のありがたさを知ることもできました。将来やりたいことの視野も広がり、本当によい経験をすることができました。

研修の報告

異文化コミュニケーション研修@国際大学(2022年10月15日(土)~16日(日))

アジア、アフリカを中心とした約50カ国の留学生とのグループワークを行い、語学力向上やグローバルな視点を養うことを目的として研修会が行われました。本校からは1年生1名、2年生2名の計3名参加しました。それぞれ英語を用いた交流や異文化の学習を通し、国際的な知識を深めました。

●研修報告1
今回の異文化コミュニケーション研修を通して3つのことを学べました。
1つ目は英語力です。このプログラムは全て英語でおこなったので英語を聞く力と話す力がついたと思います。また新しい単語を覚えられたり、新しい表現の仕方もたくさん知れたりできました。2つ目はコミュニケーション力です。講師の方たちが人と会話をするときに大事なポイント、気を付けないといけないことなどを教えてくださいました。
具体的には、初対面の人と話すときどんな質問をしてもいいか、またどんな質問をしたら失礼なのか、や会話のなかでの上手な聞き方、上手な対応の仕方などを話し合い実際にやってみました。日常生活や将来にも役立つことをたくさん学べて良かったです。
3つ目は異文化です。このプログラムには世界中から来ているたくさんの留学生がいました。留学生の方たちと話してみると、いろんな国のあいさつの仕方も知れたし、日本だったら考えられないような常識もたくさん知れました。正直、最初は少し外国の方たちと話すのは怖いなと思いました。でも話してみると、全然怖くなかったし、いろんな文化の違いはあるけど、日本の人たちとやっぱりみんな同じなんだなと思い安心しました。このプログラムに参加してみて、大変な事もあったけどすごく自分のためになるような事も学べたし、新しい出会いもできて良かったです。この経験を生かして将来でも役に立てたいなと思いました。とても楽しかったのでまたこのような機会があったら参加したいです!


●研修報告2
国際大学の学生は留学生がほとんどでした。最初は日本の高校生と留学生がお互いに自分の出身国の文化についてプレゼンテーションをするのかなとイメージしていました。しかし、この研修は異文化交流だけでなく異文化を知ることの大切さや英会話のコツなどを大学の授業形式で教えていただける貴重で私にとっては興味深い研修でした。また、留学生が多いことから校内での共通言語は英語だったので英語のリスニングとスピーキングスキルもさらについたと感じているので参加してよかったです。

10月15日の1コマ目の授業は“異文化交流”でした。先生からは様々な国のNG行動についてクイズ形式で教えていただきました。ただ普通に“この国ではこの行動をしてはいけない”と教えていただくのではなくなぜその行動がNGなのか、その行動にどんな意味があるのかを班で考え英語で伝えます。1つの文化に対して深く知ることがとても楽しかったです。その後は、留学生と日本の高校生がお互いに自分の出身国のNG行動を紹介しあいました。全てを英語で説明する力は私にはないけどジェスチャーを使って伝えることができたときはうれしかったです。
2コマ目の授業は“異文化を知ることの大切さ”でした。私はこの授業がとても印象に残っています。例えば、人に会ったとき日本はおじぎをするという文化があるのに対してアメリカでは握手やハグをするという文化があります。これは、日本は上下関係を大切にしていることを表していて、アメリカは上下関係は存在するものの平等であるということを表しています。どちらもとてもいいことだと思います。だからこそお互いの文化をよく知り、理解・尊重したいなと私は思いました。“氷山と文化は似ている”氷山は私たちが見えている部分だけでなく海の下にはもっと深く、もっと巨大な氷山が隠れています。文化も私たちが見えている部分だけでなく1つの文化にはもっと深い意味があってその国にはもっと多くの文化があります。それを知ることはスーパーハッピー!!だと教えていただきました。

10月16日は2コマ続けて“英会話”の授業をしました。イングリッシュチャレンジセミナーで学んだ声の大きさ・アイコンタクト・ジェスチャーはやはり重要でした。それに加えてリアクションも重要であると教えていただきました。日本人はシャイだからうなずくだけの人が多いそうです。だけど、Really?, Wow, It’s interesting, などとリアクションしてもらう方がスピーカーも話すのが楽しいそうです。また質問をされたときに答えプラスもう1つ情報を加えることでもっと話題が広がります。これらの練習のためにトランプを使ったゲームをやりました。すごく楽しかったけどネイチャーの人はとても強くてさすがだなと思いました。また、海外の方と話すときは話題に注意する必要があるそうです。それに注意しながら2分間留学生と会話をしてみました。2分間が長くて会話が止まってしまう…もっと話がしたいし、相手の話を理解したいので英語を上達させようと思いました。

授業以外にもキャンパスツアーやウェルカムパーティーなど楽しいことばかりでとても充実した2日間を過ごすことができました!

●研修報告3
Opportunities and lesson

Joining this research was a great opportunity for me. Especially, since I could expand my knowledge about other cultures and I had high hopes that by joining this I think that I can improve my English as well.

Before coming to the University, where the research will be held, I was very nervous, especially since I didn’t know anyone there. But, after coming to the university and finding out that I am the only male student that participated in this research, I felt very anxious. Especially, I was anxious about how I could talk with other students and if I could make any friends. But I felt at ease when the group activity started. Everyone was so good at speaking English that our topic was also very interesting, and that made me feel at ease.

There were lots of things I enjoyed there. One of the things I enjoyed is the first day’s second activity “taboo quiz” in which we had to guess what country has that taboo and why they have that. Most of it was new to me, so I find it interesting. Especially, the taboo in Thailand surprised me, which doesn’t allow touching other people’s heads because they think that the head is the purest and cleanest part of the body and it would be very disrespectful to touch it. Another thing that I enjoyed was the last activity on the second day which we had to communicate only in English. Although it is not just about communicating in English, but we also learned how to make others feel respected and easier to speak.

By having the opportunity to join in this research, I have not just learned and enjoyed but it also helped me to decide on a goal. My goal is to learn as much languages as possible, learn many different cultures, and someday travel to countries that I have never been to. Another goal of mine is to be an English teacher. Not just an ordinary teacher that teaches English to students. I want to show students how fun it is to learn a language and learn what kind of cultures there are outside of Japan. So that somehow their knowledge and interest in foreign countries and their dreams as well expand.